ノンレム睡眠とレム睡眠とは

ノンレム睡眠とレム睡眠をうまく利用すると
不眠症の症状は解消されます。

 

睡眠には深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠
の2種類があり、深い眠りと浅い眠りが谷と山のように繰り返され、
波を描くようになっています。

 

ノンレム睡眠の時は大脳皮質の活動も自律神経の活動も休止
しており、体も脳も休んでいる状態です。

 

これに対してレム睡眠では、夢を見たりと、脳は活動している状態で、
眼球がすばやく左右に動いています。

 

この「急速眼球運動」の英語(rapid eye movement)の
頭文字をとって、REM(レム)睡眠と呼ばれています。

 

レム睡眠中は、記憶したものの整理の時間でもあります。

 

一晩のうちに、このノンレム睡眠とレム睡眠、
ふたつの睡眠が交互に現れながら睡眠を構成しています。

 

入眠してすぐ深いノンレム睡眠に入り、
1時間半〜2時間のサイクルでレム睡眠に移行していきます。

 

眠りは次第に浅くなり、目覚める時間が近づくころには、
最も浅いレム睡眠になって、起床時間を迎えるのが通常です。

 

睡眠障害や不眠症を語る中では、よく「睡眠の質」が重要である、
などと言われますが、睡眠の質は、ノンレム睡眠の深さで決まる
と言っても過言ではありません。

起きるタイミングはレム睡眠で

睡眠不足である場合や、疲労がたまっている状態の人は、
ノンレム睡眠への欲求が高まります。

 

ノンレム睡眠は、脳の神経細胞システムの回復にとって
必須の役割をしていると考えられており、
眠りにつくと、まず優先的にノンレム睡眠が訪れ、
その後レム睡眠に移ります。

 

ノンレム睡眠は生命を維持するのにとても重要なもので、
ノンレム睡眠を奪われ続けると、
免疫力の低下や心神喪失状態になり、死亡に至ると言います。

 

神経系だけではなく免疫系にも大きく関わるノンレム睡眠は、
生命維持に密接に関係しています。
普通、風邪をひいたりすると、不眠の人でも良く眠れます。

 

これは風邪薬の作用だけではなく、
体が欲して多くの睡眠をとるのです。

 

体がウイルスに感染したり、ガン化した細胞が現れたりすると、
血液中に腫瘍を壊したり死滅させたりする因子が放出され、
その作用によって免疫反応を促すとともに、
ノンレム睡眠を増やします。

 

体を休ませることで、
ウイルスやガン細胞との戦いを有利にしており、
ウイルスやガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞にとって、
睡眠不足は大敵となるものです。

 

実験で、マウスからノンレム睡眠を奪って飼育したところ、
最も早くて13日、最も耐えて21日後に死亡しました。

 

ノンレム睡眠を奪われたマウスは、最期には末期ガン患者のように、
免疫不全によって死んでいきます。

 

睡眠不足、特に、ノンレム睡眠の不足は、免疫力を低下させ、
感染症を起こしやすくなるだけではなく、
ガンにもなりやすくなるのです。

 

ノンレム睡眠は、
生命の維持、そして記憶の形成や学習にも関わっています。

 

ノンレム睡眠の最中にはノルアドレナリンの分泌が盛んになり、
長期記憶が高まるとともに学習が促進されます。

 

効果的に学習したことを脳に定着させるには、
ノンレム睡眠が欠かせません。

 

徹夜で勉強して全く睡眠をとらないということは、
全くの逆効果であると言えるのです。

 

記憶したことを整理させるレム睡眠、それを定着させるノンレム睡眠。
どちらも必要なのです。

 

適切に睡眠を取り、深いノンレム睡眠を得ることは、
心身ともに重要なことです。

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